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和霊神社
龍馬は、神田の桜を見に行くと言って家を出た和霊神社で悲壮な決意を誓ったのか
坂本龍馬は、脱藩の日(一説にはその前日)奇怪な行動をとっている。「神田の桜を見に行く」と言って家を出たという。神田には坂本家が所有する才谷山があり、龍馬の四代前の先祖になる、坂本直益が建てた和霊神社があった。
和霊神社
 
坂本家の先祖は、もともと才谷村(現・南国市)に居住したが、その後高知城下に移住し、代々精励の甲斐あり、市内でも屈指の豪商であった。直益が坂本家の守り神として、宇和島から勧請したものである。

さて、「神田の桜を見に行く」といって家を出た龍馬の真意は何であったのか。脱藩をカモフラージュするための方便であったのか、それとも、先祖が崇敬する神社の前に、いとまを乞うとともに悲壮な決意を誓ったのか。

毎年3月24日の近くの日曜日、ここで「龍馬脱藩祭」が行われる。脱藩装束に身を包んだ龍馬役の青年が、水盃を交わし、勇躍して、神社前の石段を駆け降りる場面が再現される。その青年の背中に、龍馬の姿を重ねあわせてみるのも楽しい。

村上恒夫著「歩いてみよう坂本龍馬脱藩の道」より
▼和霊神社

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